10月17日 大会レビュー

試合開始前から様々な撮影や練習をしながら
雰囲気良く大会を滑り出したFC JINSEIだが
大会を通じて抜群の精度を誇るオフザピッチとは
裏腹にピッチ内でイメージが噛み合わない場面が
たびたび見られた。戦力の充実が必ずしも結果に
結びつくわけではないということを結果をもって
明示された形となった。我々に隙があったとすれば
個人の力量差ではなく、戦術的心理的隙だと感じた。
ここから試合を振り返っていきたい。

第1試合 おじさま軍団


開始から再三再四チャンスを創出するFC JINSEI。
質的優位性を活かした個人差で相手を圧倒する闘いを見せる。
決めきれない場面が多くあるものの、前回大会から
大いに復活の兆しを見せる名古屋のCOUTINHOが
右足ミドルから先制点を奪う。
その後naaaarita09、NARAと立て続けにゴールを奪う。
相手チームも強度が高く、良い戦いをしていたものの
技術、フィジカル両面で圧倒したFC JINSEI相手には
なかなか崩し切るのに苦労している印象をピッチ内外で
感じていたことだろう。
幸先よくスタートを切ったそれこそがのちに響いたのか。

第2試合 サッカー始めたてGKチーム


このチームとの差も歴然であったように思う。
こうした相手に対しても全力で点を奪うような
結果にアグレッシブな姿勢がこの日最も欠けていた。
スポーツにおいて、本来余裕が生まれることは時に
優位に働くことがあるが、我々は全く適合しない。
余裕のなさが頑張りを生むことを再確認した日となった。
試合を通じて余裕のある運びを見せたからであろうが
zambiamanのオカマボール避けも披露したFC JINSEI。
この日の優勝を確信した一戦ともなったであろう。

第3試合 模倣FC JINSEI


戦前の予想では余裕ある試合が展開できるはずだった。
試合が始まると徹底的にボールをpivoに預ける作戦で
陣地回復を図ってきた相手チームの出方に少々出鼻を
くじかれたFC JINSEIであったが、序盤は攻撃のリズムを
掴み、積極的に攻めるも決めきれない展開が続いていく。
するとふとして放った相手のシュートがDFの股下を抜く
ルーニーシュートで先制を許す。ここからも幾つかの
チャンスがあったが、naaaarita09を始め、決定機を逸した
ことで流れが相手へと傾いていく。
相手が採用した戦術は普段FC JINSEIが採用する戦術と
酷似しているように見えた。決して1人でなんとかできる
プレイヤーがpivoを務めていたわけではなかったが
GKからのスローイングから守備者の頭を超えられると
少なくとも事故が起こりやすい場所に相手選手がボールを
もつという嫌な状況が生まれる。これは自らが採用している
時にはあまり感じなかったが、常に相手のpivoを考えながら
攻めるというのはいつもと勝手が違ったように思う。
彼らは決して技術に優れていたわけではないだろうが
徹底した戦術と決まり事を繰り返し遂行することで
FC JINSEIを敗北へと追いやった。pivoに入った時の
走り方はサポートというよりもボランチのセカンドボールを
回収する動きに似たものがある。すなわちその距離を
何度も往復されてしまうと老人軍団JINSEIには厳しい。
こうした相手の時はalaも含めて一度引いてから
前向きに守備が行えるような陣形が必要だったかもしれない。
得点を奪う、保持することと共にこうした相手への
守備のあり方も議論していくべきであろう。

 

なにはともあれ3位とはなったが
試合後のバー当てではチャンネル登録者を意識した
マイナス発言皆無の生まれ変わりMAKIHIKAを筆頭に
笑いの絶えない時間を過ごした。プレー面の課題と相反して
このような仲間と毎週の人生を過ごしていけることこそが
最大の収穫といえるだろう。マネジメントチームにおいても
社会不適合者と共に過ごすことで世間から向けられる
変わり者とのお知り合いというレッテルを剥がすかの如く
存在感を誇示しているところもJINSEIたるゆえんだ。

たくさんのことが浮き彫りになった今大会を振り返り、次に繋げること。
このサイクルがJINSEIを生きるということと通ずるのかもしれない。